フクロモモンガ飼育2年で気づいた魅力と注意点!初心者必見のリアル体験談

趣味

忙しい毎日で癒しが欲しい!ペットを飼いたい!と思っている方におすすめなのが“フクロモモンガ”です。最近、ペットショップなどでもよく見かけるようになり、飼い始める人が増えてきました。そんなフクロモモンガを2匹飼育しているのですが、気づいた事や注意点をこれから飼う方に参考になればと思います。ご覧ください!

フクロモモンガとは?

フクロモモンガは、オーストラリアやニューギニアなどの森林に生息する小型の有袋類です。

外見の特徴

  • 体の大きさ:体長は約16~21センチ、尾の長さは約15~24センチです。体重は約90~160グラム
  • 体毛:柔らかく、灰色や白の体毛をもち、背中には黒い縦線が入っています。
  • 飛膜:前足と後足の間に飛膜と呼ばれる膜があり、この膜を広げて滑空する事で木々の間を移動します。

生息地と分布

  • 自然環境:主に熱帯雨林やユーカリの森林に生息し、高い木の上で生活しています。
  • 分布:オーストラリア東部、ニューギニア、インドネシアの一部地域などでみられます。

生態

  • 夜行性:主に夜間に活動し、昼間は木や巣穴で休む習慣があります。
  • 群れで生活:フクロモモンガは非常に社会的な動物で、通常5~12頭ほどの群れで生活しています。家族単位で巣を共有し、鳴き声や匂いでコミュニケーションを取ります。
  • 滑空能力:飛膜を使って最大50~200メートルもの距離を滑空できます。これにより、捕食者から逃れたり、効率的に食べ物を探すことができます。

食生活

  • 雑食性:主に樹液、樹皮、花の蜜、果物、昆虫などを食べます。ユーカリやアカシアの樹液が特に好みます。
  • 食事の特徴:食べ物を見つける際は嗅覚を頼りに探します。

繁殖

  • 繁殖期:年間を通じて繁殖が行われますが、特に春から夏にかけて活発です。
  • 子育て:メスは育児嚢を持っていて、そこに1〜2匹の子供を育てます。子供は生後約2ヶ月は、育児嚢の中で成長します。

フクロモモンガを飼育するために必要なもの

ケージ

十分な高さと広さが必要です。縦長で高さ60センチ以上あるものが望まれます。金属製やアクリル製がよく選ばれていますが、どちらにもメリット・デメリットがあります。ご自身に合う方を選んでいただければと思います。

金属製:比較的安価なのに丈夫です。網目に引っ掛けられるので、レイアウトがしやすい。温度管理が難しく、部屋の温度を一定にする工夫が必要です。隙間から食べ物や排泄物が飛び散りやすいです。

アクリル製:温度管理がしやすく、掃除が簡単です。排泄物なども飛び散りにくいです。ただ、お値段は高めですし、レイアウトする位置が決められているので好きなようにレイアウトは難しいです。

巣箱や寝床

フクロモモンガは、ポーチの中で1日約13時間ほど寝て過ごします。ペットショップなどに可愛いポーチがたくさん売っています。やわらかい布製でできたポーチがおすすめです。冬はフリース素材のものや、ハンモックなどもおすすめです。

食事用具

フクロモモンガはケージ内を飛び回るので、安定性のある食器を使用します。小さめの陶器などがおすすめです。その他に、ケージに取り付けられるタイプの給水器も設置します。

基本の食事として、フクロモモンガ専用のペットフードやペレットを用意します。フクロモモンガをお迎えしたお店で与えられていたものを与えると食べてくれやすくなります。その他に果物(りんご、バナナがおすすめ)や昆虫などを与えますが、我が家のフクロモモンガは小動物用のミルクがお気に入りでずっと飲んでいます。ミルクでカルシウムを補っています。

おもちゃや遊び道具

フクロモモンガの自然な行動を引き出すために、ケージ内に吊り下げ型のおもちゃやホイール、ロープを配置します。その他、歯の健康を保つためにかじれる木のステップやおもちゃも用意します。我が家では、木のステップを2つとホイールとロープ、ペット用の乾燥ヘチマを置いています。特にホイールがお気に入りのようで毎日回して遊んでいます。

温度管理

フクロモモンガは温度変化に敏感なため、ケージ内の温度は25~28度を維持する必要があります。寒い冬はペット用のヒーターや保温電球を使用、暑い夏は風通しを良くし、クーラーなどで温度管理をします。フクロモモンガは湿度にも敏感なため、ケージ内の温度や湿度が常にわかるように温湿度計も必要です。

衛生用品

ケージの構造上、掃除がしやすいように引き出せるようになっているのでそこに敷剤を敷き、定期的に交換をして清潔さを保ちます。我が家は、犬用のペットシーツ(レギュラーサイズ)を敷いています。以前は、藁のような敷剤を使用していたのですが、掃除がしにくく飛び散ったりして大変だったので、ペットシーツに変えたところとても楽になりました。その他、古くなった歯ブラシなどの掃除用品も必要となります。

安全な飼育環境

ケージの扉はしっかり閉まるものを用意し、フクロモモンガがカンタに開けられないようにします。市販のものは基本ロックなどが付いているので安心です。部屋の中で放し飼いする場合には、電気コードや有害な植物などは避け、フクロモモンガが安全に暮らせる配慮をしましょう。

その他用意してよかったもの

我が家では、普段ケージの中で飼育しているため広い部屋で遊べるタイミングを設けています。その際におすすめなのが、蚊帳です。放し飼いするには、ものが多すぎてフクロモモンガたちの危険が伴います。なので、リビングなど広い範囲に蚊帳を立ててその中で遊んでもらっています。蚊帳は、フクロモモンガも掴みやすい素材なので、上まで登って飛んだり跳ねたり楽しそうにしています。私自身も蚊帳の中に入ることで、コミュニケーションもとりやすいため、一緒に遊べるので蚊帳の購入はおすすめです。

我が家のフクロモモンガ紹介

えもちゃん

ホームページ名のえもすけはこの子から取りました。少し臆病だけど優しいクリクリお目目の女の子です。ミルクとマシュマロが大好き!

ホイール回しの達人です!

るぴちゃん

えもちゃんより1つ年下で、えもちゃんの1年後にお迎えしました。食いしん坊でわんぱくな女の子!ケージ内をいっつも飛び回っています!

甘えん坊でいつも追いかけてきます!

飼育してわかったフクロモモンガの魅力

愛らしい性格

フクロモモンガは人になつきやすい動物です。我が家のえもちゃんは、臆病ですぐに隠れてしまうのですが、一緒に蚊帳に入って遊んだりミルクをスポイトで毎日あげたりしました。持ち運びポーチに入れて服の中で匂いを覚えさせるのもなつきやすくなるポイントです。るぴちゃんは、初めからあまり隠れたりせずに甘えてきました。指にミルクをつけるとペロペロ舐めてくれますし、撫でさせてくれる甘えん坊さんです。特に可愛いのは、毎朝小動物用のマシュマロをあげていたのですが、私が起きる時間に鳴るアラームの音を覚えているようでその音に反応してケージに張り付いてこちらを見て要求してきます。

独特の習性

フクロモモンガは夜行性なので、夜21時頃から活発になります。基本は暗くないと動き出さないので、部屋の電気を消した途端に飛び出てきます。食事は1日1食で大丈夫なので、夜なる前に用意しておきます。新鮮なご飯を食べてほしいので、できるだけ寝る前に準備するようにしています。朝は、カーテンを開けたり電気をつけると自然にポーチの中に帰っていきますが、たまにお腹が空いているとケージに張り付いてまたまた要求してきます。ケージの中でも蚊帳の中でも、軽やかにぴょんぴょん飛び回る姿もとても可愛いです。特に蚊帳の中だと、蚊帳の上から滑空するようにジャンプして遊んでいます。

鳴き声

フクロモモンガは感情を鳴き声で表現します。

  • ご飯やおやつを食べているとき、嬉しいとき『プクプク、プスプス』
  • 威嚇しているとき、怯えているときには『ジージー』
  • 機嫌が悪いとき、怒っているとき『ジコジコ』
  • 甘えているとき『シューシュー』
  • 寂しいとき、仲間を呼んでいるとき『アンアン、キャンキャン』

我が家のえもちゃん、るぴちゃんも上記のようにさまざまな鳴き声を聞かせてくれます。その他にも、ポーチの中で寝言を言っていたり、くしゃみをしていたりまるで人間のようにいろんな姿を見せてくれてとても可愛いです。

飼育してわかった注意点と課題

健康管理:フクロモモンガは偏食がちなので、好きなものしか食べなかったりペットフードの形が大きいだけで食べなかったりします。ペットフードは半分に折ってあげたり、食べないときにはミルクに浸すと食べてくれました。温度や湿度も保たなければいけないので、部屋の冷暖房器をつけっぱなしにしたり、加湿器や除湿器を部屋に置いています。

時間とケア:寝る時間や起きる時間をできるだけ一定にしています。夜行性で暗いところを好みますので、電気のつける時間消す時間も大幅にずれないように心がけています。ケージ内の掃除やポーチの取り換えは、匂いがなくなることを嫌がるので1〜2週間に1度にして、下にひいているペットシーツは毎日取り替えるようにしています。

寂しくならないように:夜に鳴いていたりしたら、ケージの近くに行って一緒に遊んであげます。直接のふれあいが大切だと思ったので、蚊帳で一緒に遊ぶ頻度も多くし、ミルクを直接スポイトであげたり、おやつも毎日手渡ししています。フクロモモンガは複数飼いを推奨されていますので、えもちゃんが寂しくないようにるぴちゃんをお迎えしました。喧嘩をする日もありますが、仲良く暮らしているのでよかったと思います。

これからフクロモモンガを飼う方へ

小動物は強い生き物ではありませんので、きちんと管理・飼育ができるのかよく見極めてからお迎えしてください。ご自身の生活スタイルに合わせて飼うのではなく、ペットのライフスタイルに合わせるくらいの気持ちがいいと思います。ですが、フクロモモンガは他のペットに比べるとかなり飼いやすい種類だと思います。ご飯は1日1回ですし、お掃除も簡単で、鳴き声もあまりしません。金銭面的にも1ヶ月にかかる費用は少なめです。我が家は、ペットフード、ミルク、おやつ、ペットシーツなど1ヶ月に3000〜4000円程度で収まっています。何より懐いてくれると本当に可愛さが増して、愛おしく感じると思います。

ペットショップで、半年に1回は健康診断を受けることを言われて半年後に健康診断に行きましたが、病院の先生からは1年に1回程度で大丈夫だと言われました。心配であれば定期的に行くことをお勧めします。エキゾチックアニマルを見てくれる病院は多くはないので、1度は把握のためにも行っておくといいと思います。

まとめ

フクロモモンガを2年間飼育して感じたのは、その小さな体に秘められた魅力と、飼い主としての責任の重さです。フクロモモンガはその愛らしい見た目と、飼い主に対する深い愛情を示す性格で、かけがえのない存在になります。日々の世話やコミュニケーションを通じて、信頼関係が築かれると、飼育者にとっても大きな喜びをもたらします。特に夜間に活発に動き回る様子や、遊びや食事の時間に見せるかわいらしい姿は、フクロモモンガならではの魅力です。

一方で、注意点としては健康管理や適切なケージ環境の維持、社交性のケアが欠かせない点です。夜行性であるため生活リズムへの配慮が必要であり、日中仕事をしている方には飼育環境の調整が求められます。また、寂しがりやすい性質のため、遊び時間を十分に取ってあげることや、場合によっては複数飼いを検討する必要もあります。

最初の1年で基礎的な飼育方法を学び、2年目にはより深い絆と習慣が形成されました。これからフクロモモンガの飼育を考えている方にとって、愛情を持って接することが大切であると同時に、飼育者としての責任も意識して取り組むことが重要です。フクロモモンガはその魅力で心を癒してくれますが、その分しっかりと世話をしなければ、健やかに暮らしてもらうことができません。

最終的に、フクロモモンガの飼育は楽しさと課題が交錯する体験ですが、その愛らしさに触れることで得られる幸福感は何ものにも代えがたいものです。新たに飼育を始める方は、このリアルな体験を参考に、フクロモモンガとの素晴らしい時間を楽しんでほしいと思います。

私も加入しているアニコム損害保険、ペットのために保険に入ることは大切だと思います。

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