「ファイナンシャルプランナー3級(FP3級)」の試験に1ヶ月という短期間で合格するのは可能なのでしょうか?実は、効率的な勉強法と適切なスケジュール管理があれば、誰でも1ヶ月で合格を目指すことができます。本記事では、私が実際に1ヶ月でFP3級に合格した勉強方法や、最短で試験に合格するための具体的なステップを紹介していきます。
これからFP3級の試験を受ける予定の方や、短期間で資格を取得したい方に向けて役立つ、初心者でも理解しやすい勉強のポイントや、重要なテキスト・問題集の選び方、試験直前の対策まで、すべて網羅しています。さあ、効率的な勉強方法でFP3級に最速で合格しましょう!
ファイナンシャルプランナーとは?
ファイナンシャルプランナー(FP)とは、個人や企業の資産管理、ライフプランの設計、税金対策、保険、投資などに関する総合的なアドバイスをする専門家です。FPは、クライアントの人生設計や経済的な目標をサポートするために、個々の状況に応じた資金計画や財務戦略を立てます。役割としては、短期的な資産管理だけでなく、長期的な視点で安定した経済的未来を築くための指導を行うことです。
主な業務内容
資産運用のアドバイス
クライアントが持つ資産を効率よく運用し、株式、債券、投資信託、不動産など、さまざまな投資商品の選択や、リスクを抑えながら利益を最大化するためのアドバイスを提供します。
ライフプラン設計
クライアントの人生の節目(結婚、子育て、住宅購入、老後の生活など)に応じて必要な資金を計画していきます。これには、教育資金や住宅ローン、老後の年金計画といった具体的な資金需要に基づくプランニングが含まれます。
保険の見直しとアドバイス
生命保険、医療保険、年金保険など、さまざまな保険商品をクライアントに提案し、適切な保険設計を行います。FPは、クライアントの家族構成や健康状態、将来のリスクを考え、最適な保険プランを提案します。
税金対策
クライアントが法律の範囲内で最適な納税方法を選択できるよう節税対策のサポートします。これには、所得税、相続税、贈与税などに関するアドバイスが含まれます。
相続・事業承継の相談
相続や遺産分割、事業承継の際には、法律や税金の問題が複雑になるため、その手順が円滑に進めるようなアドバイスを提供します。相続税の計算や相続財産の管理、分割の仕方などを含め、クライアントの家族に有益なプランを立てます。
FPの資格について
日本において、ファイナンシャルプランナーになるには主にFP資格を取得することが一般的です。FP資格は、公的資格と民間資格の2つに分かれています。
公的資格(日本FP協会による資格)
- FP3級:ファイナンシャルプランナーの入門レベルで、個人の資産管理やライフプランの基礎知識を身につけるための資格です。
- FP2級:より高度な知識が求められ、業務として他人にアドバイスを行うことが可能になります。保険、投資、税金、相続などの幅広い知識を扱います。
- FP1級:最上位の資格で、より専門的かつ実践的なスキルが求められます。事業承継や複雑な資産運用など、難易度の高い課題にも対応可能です。
民間資格
AFP(Affiliated Financial Planner):FP2級相当の資格。日本FP協会が認定する資格で、ライフプランニングに重点を置いています。 CFP(Certified Financial Planner):AFPの上位資格で、国際的にも通用する専門資格です。高度な知識と倫理基準を求められます。
FPが活躍できる場所
- 金融機関(銀行、証券会社、保険会社):資産運用や保険商品のアドバイスを行います。
- 独立系FP事務所:個人として独立し、クライアントに直接コンサルティングを提供します。
- 企業の財務部門:企業内で従業員の財務計画や福利厚生制度のサポートを行います。
FPの就職先や職業形態は、多く存在しています。現代の社会では、経済的不安を抱える方が多くなっているため、専門的な知識を持つFPの存在がますます重要になっています。投資や保険、税金などの複雑な問題に対して、信頼できるアドバイザーとしてクライアントをサポートすることで、人生の重要な決断を安心して行うことができます。
FP3級試験の概要
FP3級試験の基本情報と出題範囲
FP3級の試験は、2024年 1月にてペーパー試験が廃止となり、現在は全国で随時受検が可能な『CBT 試験』が全面導入されました。(CBTとは「Computer Based Testing(コンピュータ ベースド テスティング)」の略称で、コンピュータを使った試験方式のことです。)
FP3級の試験には、学科試験と実技試験があり、それぞれ同日に受検可能です。
また、FPの試験には受験機関が2つあります。
- 『日本F P協会』
- 『きんざい』
どちらも出題範囲の違いはありますが、難易度はほぼ変わりません。過去問題などを解いてみて、自分のやりやすい方での受検をおすすめします。(ちなみに私は日本FP協会で受検しました)
資格取得には、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があり、合格者には合格証書が発行されます。どちらか一方が合格した場合もその分の合格証書が発行され、次回試験にて試験免除になる制度があります。(試験免除は期限があるので要注意)
FP3級試験の出題範囲と合格基準
実技試験
- 『日本F P協会』の実技試験は「資産設計提案業務」となります。
- 『きんざい』の実技試験では「個人資産相談業務」か「保険顧客資産相談業務」のどちらかを選択可能です。
学科試験
学科試験では、『日本F P協会』『きんざい』ともに「ライフプランニングと資金計画」「リスク管理」「金融資産運用」「タックスプランニング」「不動産」「相続・事業承継」の6分野から出題されます。FP3級の試験時間は学科試験が90分で、実技試験が60分です。
合格基準点
3級の試験においては、基礎知識が中心となって出題されるため、比較的合格しやすいと言われています。学科試験の合格基準点は、60点満点中36点以上となります。そして、実技試験は『日本FP協会』ならば100点満点中60点以上、『きんざい』では50点満点で30点以上をとれば合格となります。
1ヶ月でFP3級に合格するための勉強スケジュール
いよいよ本題に入ります。私が約1ヶ月でFP3級に合格できた時の勉強スケジュールを大まかにまとめてみました。ちなみに私は仕事や家事をしながらの受検でしたので、勉強時間はというと平日の夜に2〜3時間、休日も3時間程度でした。
【1週目】基礎知識と出題方法をインプットする
まず、FPについて無知でしたのでどんな勉強をしたらいいか、どんな本を使用したらいいかわからず、ネットで検索した時にとても良いサイトを見つけたので、そちらのサイトで過去問題を解きながら少しずつ覚えていくという感じでした。最初はほとんど間違いましたが、ゲーム感覚で楽しめるので苦はなく、何回でも挑戦できるので、全問正解できるまでひたすら問題を解きました。最近の傾向などもわかるように、1番日数の近いところから出題年を絞ってやっていきました。パソコンやスマホでできるので、通勤時間や空き時間があればすぐに問題を解いていました。こちらでは学科を主に勉強していました。
私が使用していたサイトはこちらです。 →→FP3級 過去問道場←←
【2週目】より多くの問題を解く
2週目についても、過去問道場をひたすら続けていました。1週目では出題年を絞って問題を解いていましたが、2週目では、幅広い年代の問題がランダムに出題されるような設定して解きました。この時点で参考書や問題集は使用しておらず、サイトのみで勉強していました。
【3週目】細かい知識と実技試験対策
3週目では、過去問道場の問題は通勤時のみに変更し、代わりにFP3級の問題集を購入しました。(購入した問題集については後ほど記載しております。)今まで、問題を解いていただけだったので基礎知識についての細かい説明などを問題集で学び、ノートにまとめました。先にお伝えした通り、学科の試験は6つの分野に分かれているので1週間で終わらせるように、1日に1つの分野をまとめました。実技試験については、1日に数何ページやれば1週間で解けるか計算して行いました。学科も実技も間違えた問題には印をつけていました。ちなみに、私は教材は購入せずに問題集のみで勉強をしました。
【4週目】総復習と模擬試験
4週目は、今までまとめたノートを読み返したり、印をつけている間違えた問題を解き直したりしました。問題集には模擬試験がついていたので、何度も繰り返し行いました。最後の3日間ほどは、勉強時間を1日5時間程度にし、復習にも取りこぼしがないよう心がけました。
FP3級合格に役立つおすすめ教材・問題集
今回、私が使用した問題集をご紹介します。
みんなが欲しかった! FPの問題集 3級 (TAC出版)
『日本FP協会』『きんざい』のどちらにも対応しており、問題数も多く、解説もついているのでとてもわかり役かったです。2024〜2025年版は、動画&アプリ付きで、さらにCBT試験体験プログラムもついているので、試験についてとてもわかりやすくなっていると思います。
私自身、問題集のみでの勉強でも充分理解できましたし、実技も対策できたのでFP3級を受検するみなさんにおすすめの問題集です。
こちらのみんなが欲しかった!シリーズは問題集の他に教科書もあります。受検した際に周りにいた方は、こちらの教科書を持ってきている方が多くいました。きちんと教科書を見て勉強したいという方には、こちらの購入もおすすめします!
1ヶ月でFP3級に合格するための効率的な勉強のコツ
- 要点を絞った勉強:全てを網羅するのではなく、重要なポイントに集中することが大切です。
- 過去問の活用法:過去問を解くことで試験の出題方法喉を効果的に把握することができます。
- 記憶の定着:問題を解きながら覚えていくことによって時間の短縮につながります。
私が1ヶ月でFP3級に合格した実体験
FP3級は、比較的合格しやすい資格の一つだと言われています。正直、私も「合格しやすいなら取ってみようかな」といった軽い気持ちで受験を決めました。ファイナンシャルプランナーについて全く知識がなかったので、最初にどれくらいの勉強量が必要なのかをリサーチしました。ネット上には「1ヶ月で合格できた」という人から「半年かけて勉強した」という人までさまざまな情報がありましたが、私の性格上、ギリギリにならないと本気で取り組まないタイプです。そこで、あえて初めから「1ヶ月」という短期間で集中して勉強しようと決心しました。
合格するためには、まず「過去問を多く解くことが一番の近道」だと考え、まずは過去問道場というウェブサイトから勉強をスタートしました。過去問道場は、FP3級の学科試験の過去問を解くのに非常に便利なツールで、問題形式や出題傾向をつかむのに役立ちました。学科試験に関しては過去問を解いているうちに出題のパターンがある程度理解できるようになり、効率的に勉強を進めることができました。
しかし、実技試験については準備が足りておらず、後から市販の問題集を購入して対策を行いました。学科試験の内容に関しては、問題集の解説を読むことで知識を深めることができましたが、実技試験は初めて取り組む内容が多く、戸惑うこともありました。わからない問題に出くわしたときは、すぐに解答を確認し、理解してから再度同じ問題を解くという方法を繰り返しました。この反復学習のおかげで、徐々に実技試験にも自信がついてきました。
最後の1週間は、これまで解いた問題の復習に集中しました。特に、今まで間違えた問題には印をつけておき、そこを中心に何度も繰り返し解くようにしました。これにより、自分が苦手としている問題や分野がはっきりと見えるようになり、効率的に対策を進めることができました。何度も解いていると、どの問題で自分がつまづきやすいかがわかり、その箇所を重点的に強化することが可能になります。また、同じ問題を何度も解くことで自然と内容が頭に入り、確実に正解できるようになりました。
最後の仕上げとしては、試験当日までに「これで合格できる」と確信が持てるまで、問題を解き続けました。正直なところ、同じような内容でも問題文が少し違うだけで戸惑ってしまうこともありました。実際に試験当日も文章表現が異なる問題に少し悩まされましたが、幅広く問題を解いておいたおかげで対処することができました。そのため、過去問だけでなく、さまざまな問題集を解くことを強くおすすめします。
FP3級合格後に目指すべき次のステップ
FP3級合格後ですが、私は本業が自営業なので、自分の生活に役立つならと思い、FP2級を受検しようかと思いました。(結局現在まで勉強も始めていませんし、受検もしていませんが。)もちろん、さらに学びたいと思った気持ちに変わりはありません。今は、随時受検が可能なので、時間ができたらFP2級を受けたいと思います。
F P2級は、ファイナンシャルプランナーの仕事としてキャリアが広がります。お金に関して専門的知識がある証明になります。もらえる手当が増えたり、顧客が安心して任せられるようになります。一部の金融機関ではFP2級の取得者からしか就職できない企業もあるので、ファイナンシャルプランナーを仕事にする方は目指すべきところだと思います。
FP3級合格に関するよくある質問(FAQ)
- Q実技試験と学科試験のどちらが難しいですか?
- A
難しさは個人の得意分野によりますが、一般的には実技試験のほうが難しいと感じる人が多いです。実技試験は、学科で学んだ知識を応用して解答する必要があり、具体的な事例をもとに計算や判断を行うため、学科試験よりも実践的な問題が出題されます。
- Q過去問は何年分必要?
- A
10年分くらいは必要だと思います。FPの問題は法改正によって変化することがありますので、そちらは考慮して問題を解いてみてください。
- Qどのくらいの勉強時間が必要?
- A
一般的には60〜100時間程度が目安と言われています。1ヶ月で合格を目指す場合は、1日2〜3時間の勉強を続けることで目標に到達することが可能です。勉強期間を延ばせば、1日の勉強時間を短縮することもできます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。要点を効率よく勉強することで、短期間での資格取得は十分可能です。私は1ヶ月間の勉強で、一発でFP3級に合格することができました。もともと勉強が得意というわけではありませんが、資格取得に向けた勉強は楽しく進められました。そして、この資格は今後の自分自身や家族のライフプランにも大いに役立つと感じています。ファイナンシャルプランナーの知識は、生活全般の資金管理に直結するため、資格を取って本当に良かったと思っています。
みなさんのFP3級資格取得に少しでも役立てられたら嬉しいです。受検する方はぜひ無理せずにご自身のペースで頑張ってくださいね!応援しています。
コメント